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2026.07.06 (月)
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わたしとナルトシザー | CUT SHOP mooon 川畑和也さま
「ナルトシザーが、いつか私の形見になるのでしょうね……知らんけど(笑)」
そう照れくさそうに笑うのは、理容師歴38年のベテランオーナー・川畑和也さま。
国道沿いに店を構える「CUT SHOP mooon(カットショップムーン)」は、
“ふっと肩の力が抜ける感じ”のフレンドリーさが魅力のサロン。
メンズカットでは「おまかせ」が絶えず、
女性のお客さまからは「個室のお顔そり」が支持を集め、
遠方からも通い続ける人が多い。
決して平坦ではなかった38年間の道のりを経て、
「慣れ親しんでも別れがくる。ハサミは使い捨てのような感覚でした」
という川畑さまが、
なぜ今、ナルトシザーを手に新たな思い出を紡ぎ始めようとしているのか。
川畑さまの理容師人生の深みに迫ります。
■ 理容師歴38年、この世界に入られたきっかけは?
実は、理容師になりたくてこの仕事を選んだ訳ではないのです。
成りたかったのは、仮面ライダーでした(笑)。
幼少期から喘息で入退院を繰り返し、身体が弱かった私は、看護学校に進みたいと思っていました。
しかし親から「資金がない」と言われ、代わりに「理美容学校なら出せる」と。
そんな流れで、18歳で入学しました。
「何事もやってみなければわからない」ですからね。
■ そうして理容の道に進まれたのですね。
19歳のとき、当時お付き合いしていた女性が病気で若くして他界しました。
20歳で就職するも、何も手につかない日々が続きました。
それでも22歳のとき、「今を頑張ってみよう」と決意し、そこからの2年間は本当に必死でした。
技術者としてデビューした瞬間から、私の理容師人生が始まったんです。
30歳で居抜き物件にて独立し、13年間営業。
その間に遅めの子どもにも恵まれました。
長男が小学校に上がる頃、店と子育ての両立が立地的に難しくなり、国道沿いの店舗付き物件(現在の場所)への移転を決断。
その時が、「家族のためにも理容師で生きていこう」と腹をくくった瞬間でもありました。
■ 大きな決断を2つ同時に下されたのですね。
理容の強みを活かすため、一念発起して移転し、女性向けのお顔そり専用の個室も設けました。
移転前の店舗周辺は、あれから高齢化が進み、立地としては厳しい状況になっています。
あの時の決断がなければ、今の暮らしはありません。
おかげさまで商圏は大きく広がり、今では遠方からも多くのお客さまが車で足を運んでくださるようになりました。
■ 去年、そして今年の宝塚工場の展示会でも、ナルトシザーをご購入いただきましたね。
今までは、ハサミは“使い捨て”のような感覚がありました。
5〜6年に一度新品に入れ替えていて、新しくなるたびに手に馴染むまでが大変で…。
でも、35年使い続けてきた梳き鋏があったんです。
ここ数年、そのハサミに違和感があり、展示会で研いでもらおうと参加しました。
そこで違和感の原因を説明していただき、ハサミの寿命を実感。
ただ、切れ味を復活させてもらい、最後にひと花咲かせていただけた。
そして、ハサミとの別れを経て、次に進むことができました。
■ シェアライン、五梳きブランシュを選ばれた決め手は?
一番の理由は、「長く使える!」です。
シェアラインは、「何事もやってみなければわからない」という私の性格そのまま。
ナルトシザーさんのハサミを一度使ってみたい——そこが入口でした。
五梳きブランシュは、去年の展示会で一目惚れ。
「来年また出会えたら、荒刈り用に買おう」と決めていました。
そして今年、在庫限りで販売終了と聞き、奇跡的に購入できました。
■ 実際に使ってみていかがですか?
五梳きブランシュは、見た目も指のフィット感も最高です。
どちらのハサミも、私ではなく“切られている側の感覚”が違うことを実感しています。
どうやら私は
鋏の開閉に力が入るクセがあるようで、、
今は、ブランシュに任せて
カットするよう慣れている途中です。ラインや動きが簡単にでると言うお話も伺ったので、そこも意識しながら使ってます。
これからナルトシザーと一緒に、また新しい思い出を作っていくのが楽しみです。
■ 改めて伺います。“何事もやってみなければわからない”という想いで歩んできた理容師人生、今、わかったことはありますか?
今、50歳を過ぎてようやく——
全てを、心から「楽しい」と思えています。
それまでは、自分に言い聞かせていた部分もあったと思います。
理美容の仕事は、髪を切るだけではなく、人と人とのコミュニケーションを育てる場。
生まれたての子から90歳の方まで、年齢を超えて関われ、
色んな人生の1ページに触れられる。
ハサミひとつで人を元気にできる。
本当に素晴らしい仕事だと思っています!
めっちゃ真面目やんかー(笑)
そして話題は、自然と“支えてくれた家族”へ。
■ いい時も悪い時も、ずっと隣で支えてくれた奥様へ。この機会に、あらためて感謝の気持ちを届けてみませんか。
嫁へ
多店舗展開も
失敗、教え方下手くそ
儲けた手ごたえも一度もありませんね(笑)
やりたかった事でもなく
望んでいた結末でもなく
楽しかったわけでもなく
苦労の連続だった事と思います。
が、ここまで来れました。
いや、こんな所までしか来れませんでした。
いつも側にいてくれて、
豆からの本格コーヒーの提供、
自家製プリン販売、
ロゴTシャツ販売、
立ち飲みスペース作成オープン未遂、
自店開発の消臭ミスト販売中、
など色んなチャレンジをさせていただきました。
今は、○○○を思案中(笑)
こんな勝手な私の列車に、ずっと乗り続けてくれて、ありがとう。
■ 川畑さま風に言えば、「めっちゃ感動させるやんかー」。そんな気持ちになりました(泣笑)
息子と娘、2人とも理美容の世界に入りました。
バタバタと状況の変化を楽しんでいる真っ最中ですが、
まさかこんな展開になるとは思っていませんでした。
ゆくゆくは一緒に仕事ができる日が来るかもしれない。
そう思うと、もう少し頑張ろうと、2人から勇気をもらっています。
ナルトシザーが、いつか私の形見になるのでしょうね。
……知らんけど(笑)
CUT SHOP mooon(カットショップムーン)
大阪府堺市西区鳳中町7-1-8
https://www.instagram.com/mooon_master/
