トピックスTOPICS

2019.08.22 (木)

ハサミのお手入れの記事

トピックス

『人』がつくるナルトシザーズ

ナルトシザーのハサミづくりは少々特殊かもしれません。
多くある機種の中から、営業マンがお客様に合うシザーズをオススメし。
次は選んだシザーズに、好みの切れ味やサイズ感をといった”味”をお客様と一緒に考え。
職人は、たくさんの経験から、それらのイメージを形にします。
全ての工程に人が関わり、そうして出来上がったハサミだからこそ、世界に一丁のハサミとなるのです。
そして、人がつくると表した『人』の中には、
弊社営業、職人、社員はもちろんのこと、ナルトシザーズを選んでいただいたお客様も含まれています。

ナルトシザーのハサミは工場から出荷される際、”とても鋭い刃”が敢えて付けられています。
とても鋭い刃は、その鋭さゆえに良く切れますが、繊細な刃でもあります。
どうしてそんな状態で出荷するのか、それにはきちんとした理由があります。
「世界に一丁だけ」をお客様自身の手で完成させていただくためです。
99%は宝塚工場で仕上げられます。残りの1%こそがナルトシザーにとって重要なのです。

残りの1%とは何なのか、それは使い手の「感性」です。
ナルトシザーは、工場から届いたハサミの「ならし切り」を推奨しております。
この「ならし切り」を経てこそ使い手の最良のパートナーに育っていきます。まるで生き物の様に。

薄いパネルをとって刃をならすように10人〜20人、ご自身の感覚に馴染ませるように更に10人。
人によってはもっと沢山・・・。切る度にセーム革で刃を拭き、返り刃を取り除くことも忘れずに。
※ならし切りの方法はコチラ
最後の一手間「ならし切り」の過程によって、ハサミはお客様の感性を十分に吸収していきます。
そうして貴方だけの、『真に世界に一丁のナルトシザーズ』となるのです。


『人』のナルトシザーズ|ハサミを譲り受けられた方へ

ナルトシザーには長期使用に耐えうる構造、特徴があります。
その特徴ゆえに創業当時のハサミがメンテナンスに工場に届くこともあります。
親族の方、ご友人、教えを受けた先生からハサミを譲り受けたという話も多く、ありがたく思っております。

上記で述べた通り、ナルトシザーズは営業社員、職人他ハサミに携わる弊社のすべての人、お客様がプロセスを経て作りあげられた「世界に一丁のハサミ」です。
ですので、譲り受けられた多くのハサミは「前使用者様の仕様」となっております。
ハサミを譲り受けられた際は、代理店様にご相談の上、ナルトシザー宝塚工場でのオーバーホール(再調整)をオススメいたします。

その際にご注意いただきたいのは、ご注文内容によってはお受けできない内容もあるということです。
ハサミは金属で出来ています。ハサミの整形、調整、研ぎは全てハサミのボディ(金属部分)を少なからず削って作られます。一度落としてしまった金属は元に戻すことはできません。それは改めて調整するハサミにも同じことが言えます。
そういった理由から、お断りさせていただく場合もございます。
あらかじめご了承くださいませ。

※ハサミの名義変更も受け付けております。
※工場送付の際、譲り受けられた旨をメモなどでお伝えいただけるとありがたく思います。
メモが無い場合、前使用者と同じ刃付けでお返しすることとなります。